エイプのブレーキスイッチ、油圧スイッチにする

【エイプカスタム】エイプのブレーキスイッチ、油圧スイッチにする
スッキリしました(しました)ディスク化した際に取り付けたブレーキペダルの、ブレーキスイッチステーがじゃまでフィラーキャップが開けにくくなってしまいました。このままだとオイルレベルの確認もメンドクサイので、ブレーキのオーバーホールに合わせてブ...

私のエイプですが、ディスク化の際にマスターシリンダのステーとしてG-craftのものを取り付けました。そのステーは、ブレーキスイッチはドラムのスイッチを使いまわせるようになっています。が、そのためブレーキスイッチのステーがオイルフィラーキャップと干渉してしまいます。

こんな感じ

これだと、オイル交換だけでなく普段のオイルレベルのチェックもやりずらいです。約3年前にディスク化したころから何とかしたいといっていましたが、今回ブレーキのオーバーホールを行うのに合わせてブレーキスイッチを油圧化してみました

フロントキャリパ取り外し

フルード抜き

まずはフロントブレーキからばらしていきます。フルードを抜いていきます

外したフロントキャリパー

外したフロントキャリパーはこんな感じ。粉塵だらけですが、フルードのにじみとかそんなのはなかったです。

走行距離約2万キロ!

ただしパッドはこうなってました。片っぽ溝が消えてますね。これディスク化した時から交換してなかったので、丸3年約2万キロでこんな感じになりました。異音がしたりとか制動力がなくなったとかそんな感じはなかったですが、限界まで使ってたみたいですね。2万キロでこんななら、1万5千キロあたりで交換になるかなぁ・・・

フロントタイヤ取り外し

ついでなのでフロントタイヤも外してディスク化の際に交換したベアリングを見てみます

発泡スチロール製スタンド

ダイソーの発泡スチロールブロックをぶった切って適当な板を取り付けます

車体をのせます

それを車体のフレームの下に差し込んで車体を浮かせます。これでリアタイヤが浮きます。あと、差し込む前に軽量化のためタンクを外しておきます。

また、エキパイが干渉するので予め取り外しておきます。モノによるんでしょうが、ここにジャッキとか差し込んで車体浮かそうと思ったらいちいちエキパイ外さないといけないのがメンドクサイです。エンジン側のガスケットも交換になるし。

工具箱を積み重ね

リアが浮いたら、シートの後ろの方とかキャリアに工具箱とかの重りになるようなものをおくと、リア側が下がってフロント側が浮き上がります。

浮かす量は、ほんの少しでいいです。見た目タイヤが設置してるけど手で回せるぐらいです。浮かせすぎるとタイヤの着け外しがすごくめんどくさいです。

浮かす量の調整は、リアタイヤ側にゴム板とか段ボールとか差し込んで調整すると楽にできます。

ディスタンスカラーの動きを確認中

ベアリングは両方とも動きに問題は無し、ディスタンスカラーも取り付けた時と同様に、固定はさえてるけど押せば動く程度のはまり具合でした。

スピードメーターギアボックス

スピードメーターギアボックスはグリスがこんなんになってたので、きれいに洗浄してグリスをはめなおしておきました

フロントキャリパピストン

磨き後のキャリパピストン

キャリパピストンは見た目汚れてはいましたが、磨くとまだ使えそうな感じなので再利用します。次あたりで新品にした方がいいのかなぁとも思いますが、どうだろうか。

ダイソーのスポンジやすり

ピストン磨くのにはダイソーのスポンジやすりを使いました。粗目から細目までそろっていて、ピストン磨くくらいなら十分です。あと、スポンジなので曲面磨きやすいです。

マスターシリンダのピストンカップ取り付け

マスターピストン

マスターシリンダの方もばらして洗浄しておきます。今回もピストン新品にしますが、オーバーホールのたびに新品にしなくても大丈夫かもしれません。たぶん問題なければ次回はやらないかもしれません。

ピストンAssy購入すると、ピストンとそれに取り付けるカップがバラで届きます。それをはめないといけないんですがかなりメンドクサイです。前回ディスク化の時にはシリコンシーラントの替えノズルをインストーラー代わりにしましたが、段差があってやりずらかったです。

そのため、今回は替えノズルに代わるものをいろいろ探してみました。

ジェットストリームボールペン

ピストンの短い方は、三菱鉛筆のジェットストリームボールペンのペン先部分がピッタリサイズでした。

ピッタリ

びっくりするほどピッタリはまります。これにメタルラバーを吹いてピストンカップをはめ込むとあっさり取り付けることができました

ピストンカップを使って入れる

ピストンの長い方は適当なものが見つからなかったので、内径が同じホースを使って入れていきます。ホームセンターでピストンの径と同じぐらいの内径のホースを買ってきて、それをインストーラー代わりにはめ込みます。

結論から言うと、はめ込むことはできましたが時間かかりました。ピストンカップをホースにはめた後にメタルラバー吹いて滑らせようとしたんですが、思った以上に滑りません。力加えてもメタルラバー吹いたもんだから滑りまくって、なかなか力をかけられませんでした。

ただ、替えノズルと比べるとこちらの方が楽かなと思います、替えノズルは力の加減ミスると外れてどっか飛んでったりしましたし。それにホースの方がカップに傷がつきにくいと思います。

マジでこれ工場じゃどうやって取り付けてるんでしょうかね。ほんとインストーラーが欲しくなります。自動車用だとあるらしいんですが、サイズが大きいようです。いっそ3Dプリンタで作れないですかね。誰か作ってください。

リアキャリパ取り外し

車体に差し込んだ発泡ブロックのスタンドをどけて今度はリアを浮かせます。浮かせるのはいつもの床束で浮かせます

リアアクスル取り外し中

あらかじめブレーキフルードを抜いておき、アクスルシャフトを抜いてキャリパを外します。

スペーサーかまして取り付け

リアキャリパばらしている間に車体が倒れたら困るので、キャリパの代わりに同じ厚さの26mmのスペーサーを入れてアクスルを取り付けておきます。床束だけで支えてると不安定なんですよね。時間の都合で取り付けが後日になる場合とか、床束だけで放置しておくのは不安なので、自立するようアクスルを戻しておいた方が安心できます。そのため、キャリパと同じ厚さのスペーサーかましてアクスルを取り付けておきました。

取り外したリアキャリパ

外したキャリパはこんな感じ。フロント同様粉塵まみれですがフルードのにじみとかはないです。

リアキャリパのパッド

パッドはこんな感じ。これも走行距離約2万キロ。やっぱりリアはフロントに比べて減りが少ないですね。

リアマスタのピストンカップ取り付け

ホース取付

リアマスタのピストンカップもホースで取り付けます。こちらもホームセンターで買ってきたホースをインストーラー代わりにしていますが、やっぱりカップが滑らなくて苦労しました。

あと、短い方はフロントと同じくジェットストリームボールペンのペン先であっさり入れることができます。

スイングアーム取り外し中

ドサクサ紛れにスイングアームのリンク部分もばらしてグリスアップしておきます。フロントを浮かしたスタンドを車体の下に入れ、スイングアームを外します

リンク部分

やっぱり車体の一番下にあるからなのか粉塵やらなんやらでひどいことになってるリンク部分です。見た目こんなんですが、動き自体はスムーズでした。

リンク部分のパーツ

外したリンク回りやスイングアームピボットのパーツです。サビとかは出ていませんでした。ここのグリスはサービスマニュアルだとモリブデングリス指定なんですが、いろいろ調べてみて(おもにカス虎)ワコーズのマルチパーパスグリスを使用しました。丸3年たってもまだグリスが残ってました。とりあえず、使っても問題はなさそうなので、今回もマルチパーパスグリスでグリスアップしておきます。

アームとかもサビとかで汚れていましたが、ブラシで落としてきれいにしておきます。あまりサビがひどいと塗装とかした方がよさそうなんですが、アームの接合部とかダストシールがはまるとことか、きれいにマスキングしとかないと動きに影響が出そうなのでどうしたもんか悩みます。

あと、このリンク部分、ナットが3つあるんですが3つともサビでヤバそうな感じだったので新品に交換しておきます。緩み止めでツメ付きナット使ってるもんだから、一度さびるとバラせなくなりそうなんですよね。ディスク化する以前に、異音がしたのでグリスアップしようと外そうとしたことがあったんですが、2つもナメてしまって外すのにえらい苦労したことがあります。

リアホイール

リアホイールのディスタンスカラー確認

ホイールも外してベアリングとディスタンスカラーの動きを確認しておきます。こちらも、ベアリングは両方スムーズに回って、ディスタンスカラーは固定されてるけど押すと動く程度のはまり具合でした。

リアのリザーブタンク交換

デイトナのリザーブタンクと交換

劣化しまくって真っ白になりレベルも見えなくなってしまったリサーブタンクを交換します。交換したのはデイトナのタンクです。これ、クラッチマスター用なんですが、材質が違うだけでType-D純正のリザーブタンクと同じ寸法でした。コスト削減か何かで純正がクラッチマスター用のタンク使いまわしてたんですかね。

ようやく登場、油圧ブレーキスイッチ

ACTIVE プレッシャースイッチ

そしてようやく登場、今回の主役のリアの油圧ブレーキスイッチです。パンジョーボルトに油圧スイッチが内蔵されたような代物で、ブレーキペダルを踏んでフルードに圧力がかかると動作するスイッチです。こいつを使えば、従来のブレーキペダルとリンクしたスイッチを外すことができ、フィラーキャップが開けやすくなります。

リアマスタに油圧スイッチ取り付け

取り付けたらこんな感じです。スパナ幅は13mmになりました。エイプ純正だとM8ボルトって12mmmのスパナなんですが、社外品だと13mmになるんですよね。標準サイズが13mmで小形サイズが12mmらしいんですが、ほかのバイクもそんなもんなんでしょうか。私のエイプで13mmのスパナ使うのって、ホムセンステーとホムセンボルトで延長したヘッドライト周りだけなんですよね。

配線ですが、スイッチ自体は無極性なので、どちらがプラスなのかマイナスなのかは考えなくて済むので、適当にカプラーを取り付けておきます。カプラーは、ブレーキスイッチの車体側カプラーが110型のカプラーなので、それに合わせて取り付けておきます。油圧スイッチが壊れたら応急的に従来のブレーキスイッチを取り付けるつもりなので、車体側はそのままにしておきたかったんです。あと、ケーブルを保護するチューブも、手持ちの適当なものをかぶせておきました。

配線してみたところ

で、この油圧ブレーキスイッチなんですが、配線が上に出るようになっています。そのため、こんな感じで配線の取り回しがやりにくいです。あと、なんだか不格好・・・・

まぁとりあえず収まったのでヨシとしますが、次回交換時は横から配線が出るタイプにしようか今から考え中です。

前後のキャリパやホースやマスタシリンダを取り付けたブレーキフルードを入れていきます。

今回、デイトナの300mlのブレーキフルード缶を購入しました。リアのほうにフルードを入れる際、タンクを2回も空にしてしまってそのたびにつぎ足しまくったんですが、それでも約1/3ほど余りました。実際、片側で100mlも使わないような感じなんでしょうか。

で、無事にブレーキフルード入れ終わったら動作確認です。

点灯確認中

見事点灯しました。ブレーキペダルの遊びを踏み抜いたところで点灯します。ちょうどブレーキの利きはじめのところから点灯してるみたいです。

フィラーキャップを外したところ

ブレーキスイッチのステーがなくなったおかげでフィラーキャップも開けしめしやすくなりました。これでオイルレベルの確認も楽にできます。

ブレーキスイッチを油圧化すると、故障したときにブレーキフルード抜き取って外さないといけないのでめんどくさくなるんですが、オイルレベルの確認がしやすくなったので交換してよかったと思います。次回のオーバーホールの時まで故障しないことを祈っています。

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