【Youtube】エイプディスク化第5回 タイヤ交換編

エイプディスク化
エイプ100 ディスク化第5回 タイヤ交換編
ドラムブレーキ式の前期型エイプ100(HC07)の前後ブレーキをディスクブレーキ化します。今回はタイヤの手組を行います。素人整備です。作業を行う際はサービスマニュアルを参照し、ご自身の責任で行ってください。ドラムエイプのタイヤをType D のホイールに手組で移植しました。タイヤが古かったせいかとても時間がかかり...

サムネからしてエライことになっていますが、Type D のリアタイヤがめちゃくちゃ外しにくかったんです。おそらく6年落ち(交換した当時)のタイヤだと思うんですがここまで外れないとは予想外でした。事前にブログやYoutubeみてコツとか予習してたんですが歯が立たなかったですね。

お金がないので手組みでタイヤ交換

Type D の部品やら工具やら純正部品やらを買い集めるのに結構な額を使ってしまいました。この上さらにタイヤ交換までやるとなるとちょっと厳しいので節約する必要があります。また、ドラムエイプのタイヤがまだ残っており、捨てるのもちょっともったいないなといった感じでした。

そこで、タイヤ代節約のためにドラムエイプのタイヤをType D に使いまわすことにしたんですが、ショップでやってもらおうとなるとドラムエイプのタイヤ外して持ち込んで交換してもらったりとアレコレやってもらう必要があり、工賃がやたらかかりそうでした。

どうしたもんかと思ったんですが、もうこうなったら節約のために自分でやるかと、手組みでやってみることにしました。最終的には、ショップの工賃以下で道具は揃えられたのですが、タイヤ外すのがめちゃくちゃ大変でした。

また、タイヤ手組みと同様に難関なのがタイヤのビード上げです。ガソリンスタンド持ち込みや爆発ビード上げとかまでいろいろ調べて、自転車用のフットポンプで上げることにしました。結局、これも荷締めベルトと組み合わせることで効果があったようで、フットポンプであっさり上げることができました。

手組みのタイヤ交換で用意したもの

  • ビード落とすためのF型クランプ
    コーナンのF型クランプを使いました。これのいいところは、グリップエンドが六角形になっていて、スパナがかけられることです。手で締めこんでもビード落ちなかったので、最終的にスパナ使って締めこみました。
    また、開き幅ですが、当て木を入れるのでタイヤ幅含めて余裕のある開き幅が必要です
  • タイヤレバーリムプロテクター
    Amazonでレビューが高評価のセットを購入しました。リムプロテクターはゴム系の柔らか素材だったんですが、慣れていないせいで途中で破れてしまい、追加で樹脂系の頑丈そうなやつを購入しています。なので、初めてやる場合はリムプロテクターの予備、それも樹脂系の頑丈そうなやつを持っておくと安心です
  • ビードワックス
    これもAmazonでレビューが高評価のものを購入しました。40gでも余るぐらいです。
  • 虫回し(バルブコアを外すもの)
    タイヤの空気を抜くためにバルブのコアを外す必要があります。それを外すためのものです。エーモンから各種出ています。ロングとショート買っておけばホイール形状関係なく回せると思います。
  • フットポンプなどの空気入れ
    交換したタイヤのビードを上げるために空気を入れます。重要なのは圧力より量らしいので、ダブルシリンダーで容量大きそうなフットポンプを購入しました。ちなみにですが、上下に押すタイプの空気入れでもビードをあげられるらしいですし、ガソリンスタンドの空気入れを使わせてもらうという裏技もあります。
  • 荷締めベルト
    ビード上げでいろいろ調べているときに、コイツがあればビードが上がりやすいという記事を見たので用意しました。というか、コイツがあったから自転車用のフットポンプでもビードが上がったんだと思います。といっても、ラチェット式の本格的なものではなく、バックルで固定するだけのフツーのベルトです。もともとエイプにボストンバッグとか大きな荷物を載せるために購入していたものです。
  • ツーバイフォー材等当て木になるもの
    作業しやすいようタイヤを浮かせたり、ビード落とすときにリムに当てたり、クランプに挟んでタイヤに当たる面積を大きくしてビードを落としやすくするなど、あった方が便利です。
  • プラハン(プラスチックハンマー)
    タイヤがどうしてもホイールから外れない場合、プラハンでたたきながら外します。外れなかった場合に備えて用意しておくと安心です。

手組みのタイヤ交換手順

詳しい手順は動画にしてYoutubeに上げているので見てください。

虫回しでバルブコアをはずす

まずバルブコアを外して空気を抜きます。虫回しドライバーで回して外します。空気の圧力で飛び出してくるので、ちょっとずつ回してゆっくり外していきます。

ビードを落とす

グリップエンドが六角だとスパナがかけられるので締めこむのが楽です

クランプでタイヤを挟んでビードを落とします。今回は上の画像のような感じでツーバイフォー材ごとタイヤを挟み、リムに近い所に小さめの当て木を入れて締めこみました。握力だけで回すのは難しいので、スパナが掛けられるクランプがおすすめです。

片側が落ちたら、反対側も同様にして落とします。

タイヤレバーでタイヤを外す

タイヤレバーでめくりあげるようにして外す

タイヤレバーでタイヤのフチを救い上げるようにしてホイールから外していきます。慣れていないせいか、タイヤが古いせいか、安物レバーのせいなのか、すごく外しにくかったです。楽に外せるコツはあるんでしょうが、うまいこと行きませんでした。

事前にYoutubeや他のブログなどでコツや手順の記事や動画を用意しておき、見ながらやるとうまくいくかもしれません。

あと、このタイヤのように軽点マークがない場合は、テープ等でバルブの位置をタイヤにマークしておきます。

プラハンでしばく

片側はホイールからタイヤが外せたのですが、もう片側がタイヤレバーで外せませんでした。そこで、ネットで見かけたプラハンでたたく方法を試してみました。

上の画像のように、手でタイヤを引っ張りながら、足でホイールを押し、プラハンでタイヤをたたきます。たたくのは、タイヤがホイールから外れているところといなところの境目ぐらいのところです。その辺をバシバシたたくと少しだけ外れるので、たたくところを変えながらタイヤを外していきます。

ちなみに最後は強引に足で押し出して外しました。

バルブを取り換える

バルブはそのまま再利用できなくはないんですが、タイヤと同様劣化するものなのでタイヤ交換都の時に一緒に交換するのがおすすめです。

古いバルブを切り落としてタイヤから外し、新しいバルブにビードワックスをぬってホイールの外側から押し込みます。押し込んだだけではキッチリはまらないので、ホイールの内側から引っ張り上げます。バルブを引っ張り上げる専用工具があるんですが、そんなもん買う余裕はないので、バルブに適当なナットをはめ込んで、それをパイレンでつかんで引っ張り上げました

バルブを引っ張り上げる

バルブのネシ山を直接つかむとネジ山を痛めてキャップが取り付けられなくなるので、ナットをつかんでいます。ただし、バルブのネジ山はインチネジなので、フツーのナット(ミリネジ)だと一山ぐらいしかかかりませんが、それでも引っ張り上げることはできました。ナットじゃなくて、いらない金属製のキャップがあればそれを使ったほうが確実かもしれません。

ビードワックスを塗る

ぬりぬり

ビードワックスを塗ってタイヤをはめやすくします。ホイールにはフチのリムの部分に塗ります。

ぬりぬり

タイヤの内側にも塗ります。塗るのはフチのビードの部分です。タイヤ内部ではなく、内側のホイールに当たる部分に塗ります。

タイヤをはめる

まずタイヤに表示されている回転方向を確認します。まずタイヤに表示されている回転方向を確認します。(大事なことなので二度言いました)そして、ホイールに対して回転方向を合わせてタイヤをはめ込みます。

例えば、フロントホイールの場合、ディスクブレーキがつく側を上にすると時計回りが回転方向、スピードメーターギアがつく側を上にすると反時計回りが回転方向になります。ホイールの向きとタイヤの回転方向を合わせてはめ込みます。

最初の片側は、手で体重をかけながら押し込めばあっさり入ると思います。

もう片側も、ある程度のところまでは体重で押し込めます。残りの部分はタイヤレバー使ってはめ込んでいきます

レバーではめ込む

外すのに比べたらすんなりはめ込むことができると思います。はめ込めたら、軽点マークをバルブの位置にあわせておきます。

ビードを上げる準備をする

大容量のコンプレッサーがあったら一発で上がるらしいんですが、そんなもの用意できないので自転車用のフットポンプでビードを上げます。事前にいろいろ調べていたので準備をします。

  • コンクリート等の地面に落として形を整える
    腰ぐらいの高さから、コンクリートなどの固い地面に落として形を整えておきます
  • バルブコアを外しておく
    バルブコアがあると空気を入れられる量が減るのであらかじめ外しておきます
  • バルブにシールテープをまいて、フットポンプのノズルから空気が漏れないようにする
    空気が漏れるとタイヤの圧力が下がってビードが上がらなくなるので、漏れないようシールテープを巻いておきます
  • タイヤの外周に沿って荷締めベルトを巻き付けておく
    ベルトでタイヤを締め付けることでホイールとの密着性が上がりビードが上がりやすくなるようです。今回用意したのは、本格的なラチェット式ではなく、バックルで止めるタイプです。これが一番効果あったように思います。
使用したバックル式の荷締めベルト

空気を入れてビードを上げる

フットポンプでビード上げ

あとはフットポンプで空気を入れてビードを上げていきます。いろいろ準備したからか、ダブルシリンダーのフットポンプが利いたのか、ベルトが功を奏してのかわかりませんが、割とあっさりビードが上がりました。

フットポンプを1~2分踏んで空気を入れていくと、「パン」と音がします。 片側のビードが上がった音なのでそのまま空気を入れつづけると、もう一度「パン」と音がして反対側のビードも上がります。なんというのか、しごくあっさり上がって拍子抜けでした。

空気入れで上がらない場合はパークリと556で爆発ビード上げ・・・なんてしなくても、ガソリンスタンドの空気入れを使うという手もあります。あからさまにやったら店員さんに止められると思うので、一言断って許可をもらいましょう。ちなみにノズルはバイクも車も同じっぽいです。

バルブコアを取り付けて空気を入れなおし、しばらく置いておく

無事にビードが上がったらバルブコアを取り付けます。そのあと、規定値まで空気をいれて一晩ぐらい放置して空気が漏れていないか確認しておきましょう。

もう二度と手組みでやらねぇ

今回手組みでやったのは部品代に加えて工具やら純正部品やらで出費がかさんで、この上さらにタイヤ代や工賃まで出すのはちょっとためらわれるぐらい金使ってたからです。それとドラムエイプのタイヤもまだ山残っててもったいないし、ものの試しでやってみようとしたのが事の発端です。

手組みやったの初めてでしたが、とんでもなくまんどくさかったです。特にType Dのリアタイヤ外し。Youtubeのサムネもその時のもので、とんでもないことになっていますがあそこまでやってもなかなか外れず、最後は全身使って渾身の力で押し出して外しました。動画の撮影時間見ると1時間ぐらい格闘していたようです 

何回も使うのであればそろえるのもアリですが、道具もいろいろ揃えるとそれなりにかさみます。そもそもタイヤ交換なんて年に1回やるかやらないかぐらいです。エイプのタイヤ、ブリジストンのモーラスとかIRCのモビシティとかいろいろ交換しましたが、15、000~20,000kmぐらいは走れるので、私のペースだと2年ぐらい持ちます。

そのためにビード落としやタイヤレバー等々そろえてアレだけ手間暇かけるのは割にあわねーなー、というのが正直なところです。そういうわけで、今後は素直にショップでやってもらうことにします。

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